はじめに
ハニカムシェードが好きだ。カーテンより邪魔にならないし、ブラインドよりホコリがたまらない。ロールカーテンよりも断熱効果が高く、コードレスですっきり。
たしかにハニカムシェードのサイズは少ないし、インテリアとしてはちょっと味気ない。けれど狭いマンションでは窓が大きく見えるほうがずっとインテリアとして価値が大きい。
しかしシェードの数が多いと、朝晩の上げ下げが大変だ。そこで、このハニカムシェードを電動化してみよう。様々なIoT機器と連携すればタイマーや音声で動かせる。
もちろん市販の電動ハニカムシェードも買える。しかし手動のハニカムシェードが2000円から買えるのに*1、電動になると2万円以上してしまう*2。手動のハニカムシェードにモーターと回路と電源を付けるだけならもっと安いはずだ。
市販品を調べる
まずは市販されている電動ハニカムシェードの仕様を調べてみよう。
ニチベイ レフィーナ25・45
ニチベイの電動ハニカムシェードはAC100Vで動作して、消費電力は15W、待機電力は1W以下で、DCモーターは24V、0.65Aで15.6W相当である。出力軸の回転数は47rpmで出力軸のトルクは0.6Nm。リモコンは赤外線タイプだ。*3
図面によれば電源と制御基板を含めたコントロールユニットのサイズは長さ180㎜x幅25㎜x高さ45㎜の長方形の箱型である。*4
フルネス 電動ハニカムシェード
フルネス社の電動ハニカムシェードは乾電池8本で動くタイプで動作期間は約5か月。リモコンはなくて備え付けのスイッチで動作するようになっている。*5
Hunter Douglas PowerRise
ハンターダグラス社のパワーライズはAC100Vで動くタイプと乾電池12本で動くタイプがあり、乾電池タイプの電池交換目安は1年間である。モーターは18Vで駆動し、定格トルクは0.2~0.8Nm、回転数は40~144rpm、消費電力は10.9~14.0Wである。リモコンはFM(2.4GHz)と赤外線のハイブリッドだ。*6
市販品の仕様のまとめ
モーターの駆動電圧はニチベイは24V、ハンターダグラスは18V、フルネスは1.5Vの乾電池が8直列で12Vである。これより低電圧にすると出力不足になりそうだ。
モーターの回転数は40〜144rpmで、トルクは0.2〜0.8Nmなので、減速ギア付きだろう。モーター出力は10.9〜15.6Wである。
電源は家庭用のコンセントで動く100Vタイプと乾電池タイプの2種類がある。100V タイプは内部のコンバータで18~24Vに降圧してモーターを駆動しているはずだ。
コントローラーはリモコンタイプと手元スイッチタイプの2種類がある。乾電池タイプでリモコン式にした場合、待機中の電力消費が大きく、すぐに電池切れになるかもしれない。しかしハンターダグラスの製品は乾電池タイプでリモコン式でも1年間使用可能である。バッテリータイプでも電池容量が大きければ大丈夫だろう。
今回調べた仕様をもとに部品を決めよう。
次に続く
*3:仕様 ニチベイ・レフィーナ「電動式」
電動式 レフィーナ25・45 ニチベイ|ハニカムスクリーンの激安通販【松装】
*4:図面 ハニカムスクリーン レフィーナ25 シングルスタイル 電動式 マルチ仕様
https://www.nichi-bei.co.jp/jsp/biz/cad/files/mihs25.pdf
*6:Hunter Douglas PowerRise
http://hunterdouglas-download.jp/common/pdf/PRPG/PRPG_MB_201707.pdf