人工知能やディープラーニングといった言葉をよく聞く。囲碁や将棋でコンピュータが人間に勝利したとか、人間の仕事が人工知能に奪われるとか。けれど、そもそもこの人工知能がなんなのかさっぱり分からない。そこで下記2冊の本を読んでみた。
「人工知能は人間を超えるか」を読んで、近年騒がれているディープラーニングとは何かイメージをつかむことができた。コンピュータの知識が無い人でも、スムーズに読むことができるように書かれている。日本全国の天気を予想する例えがとてもわかり易かった。この本を読んで、数年前に友人が画像認識の世界で凄いことが起こったって興奮していたのを思い出した。きっと2012年の世界的な画像認識のコンペILSVRCでSuper Visionが圧勝した事を言っていたのだろう。
「はじめての人工知能 Excelで体験しながら学ぶAI」を読み、サンプルシートをダウンロードして遊ぶことで、パーセプトロンやホップフィールドネットによる文字認識の流れを実感することができた。行列そのものを目で追えることがExcelのいいところだと思う。
この2冊で人工知能やディープラーニングのイメージはつかめたが、本当に理解するには自分で手を動かす必要があると感じていた時、書店でこの本と出会い衝撃を受けた。
これまで農家の方が手作業で行っていたキュウリの選別を、Googleの人工知能とRaspberry Piを使って、自動化したシステムが紹介されていた。さっそくこの本買って読むと、自分も同じようなシステムを作りたくなって妄想が止まらなくなり、その晩は一睡もできなかった。ディープラーニングを使って何かを認識させるシステムを作りたい。キュウリじゃなくて何がいいだろうか・・もっと身近で世界中の人が知っているモノ・・ペンとかリンゴとか・・その瞬間、2016年後半に大流行したミュージックビデオが思い浮かんだ。ピコ太郎さんのPPAP、Pen-Pinapple-Apple-Penである。その日からペンとパイナップルとアップルを認識する箱、PPAP BOXを作ることにとりつかれてしまった。